第二級海上特殊無線技士(二海特)とは?
試験科目・操作範囲・国際VHFとレーダー・CBT受験
第二級海上特殊無線技士――通称「二海特(にかいとく)」は、漁船・遊漁船・プレジャーボートなど、海で使う無線設備を扱うための国家資格です。三陸特・4アマと同じく受験資格は不要で、CBT方式で随時受験できます。試験は四肢択一24問・60分(無線工学12問+法規12問)、両科目とも12問中8問以上(66.7%以上)の正解で合格です。このページでは、操作できる範囲(国際VHF・レーダー)、対象となる船舶、取得のメリット、勉強法を整理しました。
最終更新:2026年8月16日
二海特とは――受験資格なし、CBTで随時受験
公益財団法人 日本無線協会は、総務大臣から指定試験機関に指定されており、無線従事者資格23資格すべての試験を実施しています。二海特は、そのなかでも受験資格を問わず、全国のテストセンターで年間を通じてCBT方式で受けられる6資格の1つです(対象は第一級・第二級・第三級海上特殊無線技士、第二級・第三級陸上特殊無線技士、第三級・第四級アマチュア無線技士)。
海上特殊無線技士は上から第一級・第二級・第三級・レーダー級の4区分に分かれており、二海特は第三級より扱える無線電話の出力・周波数の範囲が広く、レーダーの技術操作も含むのが特徴です。
試験の中身――24問60分、両科目とも8問取れば合格
| 科目 | 出題数 | 形式 | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 法規 | 12問 | 四肢択一 | 8問以上(66.7%以上) |
| 無線工学 | 12問 | 四肢択一 | 8問以上(66.7%以上) |
| 合計 | 24問 | ― | 試験時間 60分 |
三陸特・4アマと同じ出題形式・時間・合格基準です。合計点ではなく、無線工学・法規のいずれもが基準に達している必要があります。得意科目で稼いでも、もう一方が8問に届かなければ不合格になる点も共通です。
試験手数料は5,600円(このほか収納に係る手数料)。申し込みは株式会社CBTソリューションズのサイトから行います。
出典:日本無線協会「受験案内(CBT方式による試験)」(試験手数料・CBT対象資格)/CBT-Solutions「無線従事者国家試験」
操作範囲――船舶の無線電話(国際VHFを含む)とレーダー
操作の範囲は電波法施行令第3条に定められています。二海特の要点は次のとおりです。
- 通信操作:船舶に施設する空中線電力5W以下の無線電話による国内通信のための通信操作。この範囲には、船舶同士や海岸局との連絡に使う国際VHF(国際的に割り当てられたVHF帯の無線電話)が含まれます。
- 技術操作:船舶局または船舶のための無線航行局が持つ空中線電力5kW以下のレーダーの技術操作、および無線設備の外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさない技術操作。
どんな船で使われる資格か
二海特が求められる代表的な場面です。
- 漁船――操業中の連絡、海岸局(漁業無線局など)との通信に無線電話を使う漁業関係者。
- 遊漁船――客を乗せて漁を行う遊漁船業では、安全確保のための無線設備を備える船が多く、その運用者に求められます。
- マリーナ・プレジャーボート――マリーナの管理業務や、小型船舶(プレジャーボート)に国際VHFやレーダーを搭載する場合の操作者。
船舶職員として乗り組む場合は、船舶の種類・航行区域に応じて船舶職員法上の資格(海技士など)が別途必要になることがあります。無線従事者資格はあくまで無線設備を扱うための資格である点にご注意ください。
取得のメリット
- 小型船舶操縦免許と合わせて取る人が多い資格です。船舶を操縦できても、無線設備(国際VHF・レーダー)を適法に操作するには別途この資格が必要になります。
- 三陸特と同じCBT方式・同じ出題構成なので、片方を取った経験を活かせます。電波法令の基礎(無線局の免許、通信の秘密、監督と罰則)は共通する論点が多く、三陸特の学習が二海特の法規科目にも役立ちます。
- 養成課程(講習)を修了して取得する方法もあります。日程・費用は日本無線協会の各支部の案内でご確認ください。
勉強法――法規と無線工学、両方の8問ラインを
- 操作範囲の数値を先に押さえる。「5W以下」「5kW以下」など、どの設備にどの上限が適用されるかを表にして覚えると、法規の得点源になります。
- 無線工学は電気の基礎から。オームの法則、変調方式、アンテナと給電線、電源――三陸特と共通する基礎分野が多く出題されます。
- 科目別に得点を管理する。合計点ではなく、法規8問・無線工学8問という2本の線を両方超えられているかを演習のたびに確認してください。
- 本番形式(24問60分)で仕上げる。CBTは画面上での解答なので、時間内に見直しまでできるか確認しておきましょう。
対策アプリ「無線ウカール」――三陸特・二海特・4アマを1本で
二海特のために作った、スマホで使える学習アプリです(三陸特・4アマにも対応)。インストール不要(ブラウザで開くだけ)。
- 二海特248問(無線工学123問・法規125問/全問に解説と出典つき。三陸特・4アマを合わせると全1013問)
- 本番形式の模擬試験(24問60分・科目別に12問中8問の基準まで再現して合否判定)
- 忘却曲線にもとづく復習、弱点科目の優先出題、間違いノート
- 設定画面でいつでも三陸特/二海特/4アマを切替可能
- 広告なしで使える買い切り(各科目の先頭問題と模試1回は無料でお試しできます)
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公式情報(一次資料)
- 公益財団法人 日本無線協会(総務大臣指定試験機関)
- 同「海上無線従事者」(操作範囲)
- 同「受験案内(CBT方式による試験)」(試験手数料・申請・当日・試験結果)
- 株式会社CBTソリューションズ「無線従事者国家試験」
- e-Gov法令検索「電波法施行令」(第3条 操作及び監督の範囲)